日本の国際化は日本を強くする

ラグビー日本代表が優勝候補の一角アイルランドを19―12で破る大金星!すごいですね!!!

 

ラグビー素人でも興奮せざるを得ない大熱戦でした。

また、試合後のキャプテン・リーチマイケル選手の会見で

「バレーボール女子日本代表が前夜に世界ランキング1位のセルビアに逆転勝ちした日本の姿に、

「とても感動した」と語ったそうですね。

 

非常に感動的な話ですが、これって少し違う見方をすると、リーチマイケル選手が本当に日本代表で

ある事を証明していることになると思います。

 

ニュージーランド出身のリーチマイケル選手は、高校生の時に留学生として来日して以来

日本の高校・大学を経てずっと日本人とプレーをして来ました。

そして2008年に日本代表にも選ばれて、2013年には日本国籍を取得し「日本人」としてプレーすることに。

2014年にはキャプテンに就任し、前回W杯の2015年イングランド大会では、優勝候補南アフリカからの

大金星を含む3勝を挙げ、世界中のファンやメディアを驚かせました。

 

「何でニュージーランド人が日本代表のキャプテンなの?」と感じた人は少なくないでしょう。

現在のラグビー日本代表選手31名のうち、15名が外国出身で、日本に帰化していない外国籍の選手も7人います。

「これで日本代表と言えるのか?」という気持ちも分かりますし、私も100%違和感が無いわけではありません。

 

イングランド発祥のラグビーは、大英帝国が世界中に進出していった先々で普及していったという経緯もあり、

国籍にとらわれない独自の選考基準があります。(10年間継続して居住しているなどの条件はあります)

しかし、これがラグビー日本代表を強くした最大の要因です。

 

島国である日本は、隣国の朝鮮や中国の人たちをも外国人扱いしていますが、世界では出自と国籍は別物で

必要な条件を満たせば、その居住している国に忠誠を誓う事によって市民権を得る事ができます。

例えばアメリカ合衆国では

Oath of Allegiance (忠誠の誓い)

  • アメリカ合衆国憲法への忠誠の誓い
  • 以前保持したすべての外国への忠誠の放棄の誓い
  • 国内外の敵からアメリカ合衆国憲法を守る誓い
  • 法律が定めた場合、兵役に従事する約束
  • 国家の大事の際、法律が定めた市民としての義務を果たす約

出典:wikipedia アメリカ合衆国の市民権

 

実は、日本に帰化する事に対する条件は色々ありますが、アメリカ合衆国ほど厳しくありません。

しかも、「忠誠の誓い」のようなものは無いのです。

この辺は、私も違和感がありますし、多くの方が日本人として受け入れるかどうかの要因にもなっていると思います。

 

それは「何となく外国人は信用できない」とか「何をするか分からない」という漠然とした不安感から来ているかもしれません。

確かに価値観も違いますし、マナーや常識も違うので、色々と齟齬が出てくる場面はあるとは思います。

でも、それが日本人じゃないからって事だけで差別される要因にはならないはずです。

考えてみると、日本に生まれて日本に住んでいるからって、イイ日本人とは限りませんよね?

そもそも、これって日本人でも成人式で宣誓したらいいと思います。

もちろん兵役制度は日本にはありませんので、それ以外の部分についてですが、

成人(18歳)になったら、自動的に責任を問われる様になるのではなくて、

各自が宣誓をして、市民権を得るというステップがあれば、少なくとも恒例の成人式のバカ騒ぎは減るはずだと思います。

 

話がそれましたが、リーチマイケル選手は少なくとも日本人として、誇りを持ってプレーしてくれている分

日本人より日本人らしいと思います。

「女子バレー日本代表に感動した」というコメントは、日本人として見ているからこそと言えるでしょう。

 

こうした意識の高い日本人が増える事は、日本人の中にも良い刺激を生むでしょうし、

力のある人たちが世界中から日本に集まって、日本の為に力を発揮してくれるというのは

日本を強くしていく大きなエネルギーになるだろうと思います。

 

世界中から「日本人になりたい」と思ってもらえるような、素晴らしい国になっていきたいですね。

私も微力ながら、そんな日本人を育てる一助となるべく頑張っていきたいと思います。